肉じゃが|「わたしの味」25品目

家庭料理の王道、肉じゃが。レシピはきっと、家庭の数だけあるのだろうと、改めて思いました。
筋トレが、ここまで続くとは思っていませんでした。運動音痴だった私が、気づけば6年。
毎日15分の「理想の自分時間」を重ねるうちに、想像とは少し違うけれど、確かに“別人のような自分”になっていました。
栗原はるみさんの「わたしの味」。25品目は「肉じゃが」です。
筋肉痛で腕が少し震えていても、この時間だけは楽しみにしていました。
まずはお米を洗い、塩麹ごはんの準備をします。浸水、炊飯、蒸らし。
時間のかかるものから手をつける。冷たい水でお米を洗いながら、大好きな時間が始まったのだと思えました。
次に、野菜とお肉の準備。
じゃがいもを丁寧に洗い、皮をむく時間さえ、心から楽しいのです。
切った玉ねぎと牛肉をトレイに並べ、合わせ調味料もガラスボウルに用意しました。
最初の頃は、食べきれないといけないので材料を半分にして作っていましたが、今はレシピ通りの分量で作るようになりました。
切ったじゃがいもは水気を切り、最初に炒めます。
少し透けるくらいまで火を入れるのが、はるみさん流。
じゃがいもの色が変わるのと同時に、炒める音も、少しずつ変わっていきます。
この香り。
そう思った頃に、牛肉と玉ねぎを加え、最後に煮汁を入れて、静かに煮込んでいきました。
普段はあくをそれほど気にしないのですが、今日は、少し洗練された味にしたくて、丁寧に取りました。
じゃがいもが柔らかくなったら火を止め、味が染み込むのを待ちます。
ここで、少し笑ってしまいました。
炊飯から始めたものの、肉じゃがの“味を含ませる時間”を、少し甘く見ていたことに気づいたのです。
塩麹ごはんをお茶碗によそい、まだ味の薄い肉じゃがをいただきました。
美味しくなるのが、はっきりとわかる味。
今夜はもうひとつ楽しみがあったので、肉じゃがさんには、ゆっくり休んでもらうことにしました。
食器を洗い、お風呂も済ませてから、24cmのシフォンケーキ型を、二度目の型外し。
26cmのお皿いっぱいに広がる、大きなスパイスシフォンケーキ。
16等分しても一切れが大きく、デザート皿には収まりません。
24cmのプレートに寝かせ、アイスと林檎ジャム、仕上げにシナモンを添えました。
夜のテーブルには、ルイボスティー。立ちのぼる湯気に、部屋がやさしく包まれます。
肉じゃが、寝かすタイプだったかぁ。
すぐに完成しないものもある。時間を置いて、ようやく美味しくなるものもある。
筋トレ6年。「わたしの味」チャレンジ、2ヶ月目。
チャレンジが、いつのまにか「習慣」に変わる日が来る。
そう思える夜が、またひとつ増えました。