休日の朝。
雨模様。
夜明けの3時に目が覚めた。
気になっていた本の続きを読もう、むしろ好都合だと思えた。
いつの間にかまた眠って、起きたら朝になっていた。

全粒粉ワッフルに、ベリーと濃厚なヨーグルト、
メイプルシロップをたっぷり。
紫キャベツの千切りは氷水にさっとくぐらせて、
水気をしっかり切る。
小さなサラダがあるだけで、朝の幸福度は静かに上がる。
片付けを終えてから、玄関と廊下、お風呂場をゆっくり掃除した。
玄関を丁寧に拭くようになったのは、1月のトラブルがきっかけだった。
詳しくは書かないけれど、ひとつの区切りとして、返金の目処がついた。
渦中にいるときは長く感じても、その時の感情は案外、残らないものだ。
人事を尽くして天命を待つ。
できることをきちんとやって、あとは天に任せる。
今回もそうした。
怒りに任せず、結果を天に委ねて、掃除しながら
いつの間にか心が落ち着いていた。
そういう気持ちの向き先が、思いがけず良い流れをつくったのだと
あとから静かに思った。
怒りは「伝わらない」という感情から来ることが多い。
そう知ってから、自分の中に怒りが起きたとき
「ああ、伝わっていないと感じているんだな」と
少し離れて見られるようになった。
伝わらなくていい相手には、そっと放っておく。
それだけで、ずいぶん楽になる。
そして今回、もうひとつのことに気づいた。音楽との出会いだった。
突発性難聴を経て回復した今、「音が聞こえる」ということの意味が以前とは違う。
新しいヘッドフォンを迎えてから、今まで気づかなかった音がひとつひとつ独立して聞こえるようになった。音が立体的に、空間を泳いでいるように感じる。
この曲は、何を伝えたいのだろう。
そんなふうに音楽を受け取れる自分になれたのは、1月のあの出来事があったからかもしれない。あのままだったら、日々の料理に時間を使いながら、この扉には気づかなかったかもしれない。
振り返れば、つながっている。
新しい豊かさと景色を、今、見ている。
—と、言いながら、道具が増える言い訳をしているのだが。


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